最近、巷では人生100年時代なんて事を良く耳にするようになりました。
でも、100歳まで生きられたとしても健康でないと意味がないですよね。
健康であればこそ好きな事をして、美味しいものを食べて、行きたいところへも自由に行けるのです。
介護施設のベッドで寝たきりなんてゴメン被りたいです。
幸い私は、定年を迎えるまで大きな病気や怪我をする事もなく働くことが出来ましたので良かったと思います。
健康な体はお金を出して買うことなどできませんからね。
それはさておき、今回は定年退職を迎えての悩みについて書きたいと思います。
また、転職をされる方の参考にもなるかと思いますので転職を検討されている方々にもお読みいただければ幸いです。
現在、働き方改革で会社は定年の年齢を引き上げる方向に進んでいます。
給料はダウンするけれど条件を満たせば再雇用しますという会社が増えてきています。
というより年金受給開始年齢が引き
上げられた事もあり65歳までの雇用確保は企業の義務とされているのです。
65歳以上の雇用に関しての詳しい説明はこちら|出典:高年齢者雇用安定法の改正の概要
今の60歳というと、半世紀前からするとずいぶん若いと言えます。
これは平均余命からもわかります。
1970年の平均余命は男性が約69歳、女性が約75歳です。
それが2010年の統計だと男性が約80歳、
女性が約86歳となっています。
これは医学医術の進歩により今後も少しずつ伸びていくものと思われます。
それを踏まえると定年退職後から平均余命までの残された時間は半世紀前からすると10年くらい長いのです。
働かずに好きなことをして10年を過ごすのか、体が動くうちは働くのかと言うのは
人それぞれなので他人がとやかく言うことでもないのですが、
定年退職前に退職後の生活スタイルを考えておくことは必要だと思いますので参考程度にお読みいただければ幸いです。
出典:厚生労働省「主な年齢の平均余命」
目次
定年退職前に準備しておくこと
60歳での定年退職に向けて準備をすることは、将来に向けての不安を軽減し、円満な退職を迎えるためにも重要なことです。
以下は、退職前に準備しておくと良いことの例です。(※再雇用される方は不要な項目もあります。)
(1)貯蓄や投資の見直し
退職後に収入が減ることを見越して、自分の資産や投資の状況を見直し、十分な貯蓄があるか確認することが重要です。
(2)社会保険などの確認
退職後に必要な健康保険や介護保険などの手続きを事前に確認しておくことが重要です。
また、年金の手続きや支払い方法などはインターネットで確認することは出来ます。
しかし、出来ればあなたのお住まいの年金事務所に足を運び担当者に話を聞く方が良いです。
(3)趣味や興味のあることの探求
退職後は自分の時間が増えるため、趣味や興味のあることに時間を費やすことができます。
仕事一筋で趣味らしい趣味を持たなかった方も退職前に自分が興味を持つことを見つけることをオススメします。
(4)社会人としての人脈の整理
長年にわたって築いてきた人脈を整理し、自分につながりの深い連絡先を残すことで、退職後も人との繋がりを保つことができます。
例えば、ビジネスパートナーやクライアント、上司や同僚、大学やサークルの仲間、友人や知人などです。
自分との関係を再確認して、それぞれの人物像を把握しておくことが大切です。
(5)健康管理
退職前の定期健康診断で任意の検査項目を増やして人間ドック並みの検診を受けることをお勧めします。
任意ですからその分は自費となりますが健康は何ものにも代え難いのでぜひオススメします。
また、退職後も健康的なライフスタイルを維持するために定期的な健康診断を受け、健康状態を確認することが大切です。
以上のような準備をすることで、退職後も充実した生活を送ることができます。
ただし、退職後のライフプランは人それぞれ異なるため、個人の状況に合わせた準備をすることが大切です。
再雇用と再就職どちらが良いか
再雇用と再就職については、働き方などが人それぞれですのでどちらが良いとは言えませんが、
それぞれのメリットとデメリットについて記載しておきます。
(1)再雇用のメリット
①職場環境や仕事内容が継続されるため、引き続き同じ職場で働ける安心感がある。
②前職での経験やスキルがそのまま活かせることが多い。
③社会保険や年金の支払いなど、退職前と同じ待遇で働ける場合がある。
(2)再雇用のデメリット
①以前の職場での働き方に縛られ、新しいことには挑戦しづらい。
②前職でのポジションより下のポジションからの再雇用となる場合が多い。
③再雇用の期間が定められているので、再び退職することになる場合がある。
(3)再就職のメリット
①新しい職場での出会いやチャレンジができる。
②自分自身の可能性を広げることができる
③以前の職場での経験やスキルを生かせる職場に就ける場合がある。
(4)再就職のデメリット
①新しい職場での環境や仕事に適応するために、再度スキルアップが必要になる場合がある。
②一部の職種では年齢による雇用の制限がある場合がある。
③社会保険や年金の待遇が前職と比較して不利になる場合がある。
再雇用と再就職のどちらが適しているかは、個人の状況や希望によって異なります。
再雇用は前職の環境や待遇を継続できるため、安心感がある反面、新しいことには挑戦できないでしょうし、給与については現職時から相当ダウンすることを覚悟する必要があります。
一方、再就職は新しい職場でのチャレンジができる反面、スキルアップが必要になることや待遇が不利になる場合があることを考慮する必要があります。
定年退職前に取得できる資格の一例
60歳で定年退職して再就職を考える場合、取得しておくと有利になる資格はいくつかあります。以下に、その代表的な資格をいくつか紹介します。
(1)簿記技能検定
会計・経理業務に必要な基礎的な知識やスキルを身につけることができます。会計・経理職をはじめ、様々な業種での就職・転職に有利になる資格です。
(2)TOEIC・英検
英語力を証明する資格で、グローバルな環境で働く場合に有利になります。
特に、海外との取引が多い企業や、グローバルな人材を求める企業での就職・転職に有利です。
(3)社会保険労務士
労働法や社会保険に関する知識を身につけ、人事・労務に携わる職種で有利になります。
企業の人事部門や、社会保険関係の業務を担う法人などでの就職・転職に有利です。
(4)パソコン検定
パソコンの基本的な操作や、ビジネスに必要なソフトウェアの使い方を身につけることができます。
ビジネスシーンで必要なデータの作成や、メールの送受信などを含め、多くの職種で有利になります。
既にパソコンやビジネスソフトを使える方がほとんどですが、客感的な評価を証明するためにも取得をオススメします。
難易度は低いですし、最短の試験日を選べば1ヶ月以内に取得できます。
これらの資格は、再就職時に履歴書に書くことで、自分自身のアピールポイントとなりますが、資格によっては難易度の高いものも有りますし、資格取得まである程度の期間と学習が必要です。
また、取得している資格が必ずしも再就職に有利になるとは限らないため、自分自身が興味を持ち、役立つと感じる資格を取得することが重要です。
定年退職後の仕事の一例
定年退職後も働くことを選択する場合は、以下のような仕事があります。
- パートタイムの仕事
定年退職後も少しは働きたいという人には、パートタイムの仕事がおすすめです。
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、飲食店、クリーニング店、事務所など、多種多様な業種で募集が行われています。
パートタイムで働くことで、自分のペースで働きながら、生活費の足しにすることができます。 - インストラクターや講師
自分が得意とするスポーツや趣味、または経験や知識を活かしたいのであれば、インストラクターや講師として働くこともできます。
フィットネスクラブやスポーツクラブ、習い事スクール、大学や専門学校など、多くの場所で募集があります。
最初から資格は必要ありません。 - コンサルタント
自分が持つ知識や経験を生かして、コンサルタントとして働くこともできます。
人材育成、経営戦略、財務、マーケティングなど、専門分野によって多岐にわたる業種があります。
特に、定年退職後に企業のアドバイザーとして働くこともできます。 - セカンドキャリア
定年退職後に、全く新しい職種にチャレンジすることをセカンドキャリアと呼びます。
自分が今までやってきた仕事とは全く異なる分野にチャレンジすることで、新たな可能性を広げることができます。
例えば、定年退職後に、料理人や美容師、建築士、農家など、新しい分野でのスタートを切る人もいます。
以上のように、再就職先は多種多様であり、自分の経験やスキル、ライフスタイルに合った働き方を見つけることが大切です。
まとめ
資産や貯蓄が十分にある方は働くという選択はしないかもしれませんが、そうでない方は定年退職後も仕事をする選択をせざるを得ないでしょう。
その時にどのような働き方を選ぶにせよ、自分のライフスタイルや希望に合った働き方を選ぶことが大切です。
また、定年退職後の働き方には、年金や社会保険などの問題もあるため、事前に十分な情報収集をして、自分に合った働き方を選ぶことが重要なのは言うまでもありません。
それから、パートナーがいる方は定年退職後のライフスタイルについては一緒に考えないといけません。
あなたがこれまで何の気兼もなしに仕事に邁進出来たとすれば、それはパートナーの絶大なる支援があってこそです。
その事を忘れて自分勝手なプランを思い描くことのないようにしてください。
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